[マス・ラヴァル]誕生のきっかけは世界中の巨大資本による畑の買収計画!?
年間日照300日以上に恵まれ、土地の隆起や地質学の面からもブルゴーニュの特級畑以上とも言われ高級ワインを生み出すポテンシャルを秘めると、 世界中の巨大資本がこの辺りの畑の買収を虎視眈々と狙っていたのですが、2000年ついにカリフォルニアワインの大企業[ロバート・モンダヴィ]が進出!
日本でも公開されたワイン業界の裏側を描いたドキュメンタリー映画『モンドヴィーノ』でもその買収劇が紹介されましたが、ラヴァルはガサックとともにその計画を破綻に追い込みました。『それほどまでに望まれるなら自分の手で!』と一念発起して造ったワインがこの[マス・ラヴァル]なんです!
トップキュヴェである「グラン・キュヴェ」のファーストヴィンテージの生産量はわずか1000本!しかも当時は自前の醸造設備が無く、友人の設備を借りて造ったと言います。しかしその時からジョエルとクリスティーヌはテロワールへの敬意と、最高品質の本物のワインを生産したいという願望に突き動かされていました。
2020年からは、ジョエル氏の長男であるジョフリーがワイン造りに参画、3代目のワインメーカーとなり一族の伝統を絶やさず励んでいます。
彼の個性と経験で、彼はドメーヌに新鮮な空気とダイナミズムの息吹をもたらします。ワイン醸造を担当しながら、環境問題に情熱を注いでいる彼は、現在、ブドウ園でのアグロフォレストリープロジェクト(※)を率いています。
畑は有機栽培の認証を取得しています。タイムやローズマリーなどの様々なハーブに囲まれ、素晴らしい景観をなしています。
(※)アグロフォレストリー (英語:Agroforestry) とは、樹木を植栽し、樹間で家畜・農作物を飼育・栽培する農林業である。「アグロフォレストリー」と言う用語は、1970年代中期のカナダ国際開発研究センターの林学者ベネらが主導する思想的研究の中で誕生した 。農林複合経営、混農林業、森林農業ともいう(ウィキペディアより)